願わくば花の下にて春死なん
そのきさらぎの望月のころ 西行法師
先週、桜の花びらが舞い散る頃、父が亡くなりました。
そのため長い臨時休業をいただき、お客様にはご迷惑おかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
滞りなく式を済ませ、身辺整理の後、昨日より営業を再開させていただきました。
斎場の大きな窓越しに、舞い散る桜吹雪をみながら、上記の句を思い出しました。
(上の句だけだったんですが(^^; )
母、私、妹に見守られ、父は静かに息を引き取りました。安らかな顔でした。
末期がんで緩和ケアを受けていた父を、かねてから計画していた温泉一泊旅行に連れて行ったのが3月30、31日。
ネットで東京近郊のバリアフリーの宿を探し、見つけたのが河口湖畔の「富士レークホテル」。
ここのバリアフリーは気合はいってますよ。
http://www.barrier-free.fujilake.co.jp/index.html
車椅子からの乗り降りが楽な、レンタカーを借り、一路河口湖へ。
不安定な天候が続く中、この両日はよく晴れて、富士山もとてもきれいに見えました。
本当によかったです。
帰宅した翌日の4月1日、これまたお天気がよく、お店も休みだったので、高濃度ビタミンC点滴療法の後、車椅子の父を、新宿御苑の桜を観に連れていきました。
この日初めて車椅子で長い距離を移動したのですが、ちょっとした道路の段差でもなんと障害となる事か。子供のベビーカーで慣れているつもりでしたが、重さが全く違う!(当たり前ですが・・・)当事者にならないとわからないことを痛感しました。
毎年楽しみにしていた新宿御苑でのお花見。
1本の木に、ピンク、赤、その混合色の花がついている不思議な「ベンケイモモ」が、御苑の中央あたりの休憩所の隣にあります。
父と母は、毎年毎年この木の成長を見てきたそうです。
帰り、「年中行事が終わった」と言い、ひと段落したふうだった父。
翌日午後から食欲が落ち、だんだんと元気がなくなり始め、それから5日目、帰らぬ人となりました。
温泉旅行とお花見が、最期の思い出になりました。
来週は、神田川の桜を見にいこうね、と言っていたのですが・・・。
カラオケも、もう1回行こうと思っていました。
(3月なかばに連れて行ったカラオケで、まだまだよい喉を聴かせてもらいました)
あと、車で東京の名所をまわろうとも計画していたのですが・・・。
抗がん剤はどうしてもしたくないという父の意向を尊重し、往診で緩和ケアを受けながら、代替医療を受けていました。
ガンが判明してから短い期間でしたが、家族で父を世話し、最期を看取れたことはよかったと思います。
しかし、まだまだしてあげたかったことが沢山あり、あとからあとから思い返されてしまいます。
家族を失った人は皆そんなふうに思うものなのでしょうか。
告別式の翌日、家族で神田川沿いの桜並木を見にいきました。
まだまだ父の事を思うとつい涙が溢れてきますが、父が最期の時を通して私たち家族に与えてくれたもの、教えてくれた事を大事にして行こうと思っています。
1ヶ月以上前から強い下肢のリンパ浮腫となった父。むくみで太くなってしまった脚をケアする方法として、リンパドレナージやバンテージなどの複合的理学療法と出会いました。
今後私自身が是非あらたに勉強し、父のようなリンパ浮腫の方のお役に立てたら、と新たな目標ができました。














